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新国立競技場の財源をスポーツ振興くじのtotoからと言うけれど
- 2015/6/30
- オリンピック&パラリンピック, コラム&インタビュー

さて、オリンピックの話題で相変わらず盛り上がっている新国立競技場の問題。建設費が二転三転し、今のところは2500億円程度になるとの見込み。ここからまた変更などあるんでしょうか。ちなみにこれは売りの一つでもある開閉式の屋根の価格は入っていないとのこと。そういった意味では2500億以上になることは確実みたいです。
2500億と言えば歴代のオリンピックのメイン会場の中でも桁違いの建設費。北京は430億、ロンドンは650億くらいとのことだったので、当初予定の1300億でも3倍か倍はする計算ですね。
この財源をどうすかで揉めていて、東京都に500億負担なんて話もありますが、舛添さん的にはなんとなく言いたいことは言ったのでしぶしぶ了承みたいな形でしょうか。もっともこれから世の風が同腹かわからないので決定は当分先延ばしにするでしょうけど。
たとえ500億円が東京都方出たとしても当初予算から増えた分はどうするのかといえば、スポーツ振興くじのtotoから引っ張ってくるみたいです。
新国立競技場、くじ収益頼み 2520億円の半分?
競技場の命名権売却や寄付などで民間から200億円を集めるほか、スポーツ振興くじ(toto)の売り上げを充てて財源を確保したい考えを示した。
朝日新聞デジタル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150630-00000007-asahi-pol
確かにこれくらいしかないなーとは思うんですけど、仮に東京都が500億出し、寄付金などで200億が入ったとしても当初予算からは500億くらい足りません。これとtotoで埋めあわる。では、totoがどれだけ1年間でスポーツ助成などに回すお金があるのかと言えば
平成 27 年度スポーツ振興事業助成について
http://www.jpnsport.go.jp/sinko/Portals/0/sinko/sinko/pdf/H270413houdou.pdf (PDFが開きます)
JSCの資料では平成27年度は約150億円とのこと。オリンピックまであと5年なので毎年150億×5で750億。これなら足りる!といっても当然その分今まで行ってきた地域スポーツクラブへの助成やスポーツ振興にかかわる助成金などは全部廃止ってことになります。一部をといってもそれでも今までの補助金から減らされるのは目に見えています。この辺の折り合いをどうつけるのでしょうか。
ちなみに603億円で建設された横浜国際総合競技場はオリンピック開催も視野に入れて建設されたそうです。東京からはちょっと離れていますが、これと同じデザインにするとかどうでしょうか。もちろん場所の関係とかで建設できないかもしれませんけど。