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切断蹴球Vol.12「アンプティサッカーの歴史 日本編Ⅴ~第1回の選手権を終えて~」
- 2015/6/1
- コラム&インタビュー, 色々なスポーツ
久しぶりにアンプティサッカーの歴史に戻ります。
Vol.12ともなると、自分の書き方の傾向が分かってきました。どうもエッセイ寄りになっている様です。が、今後も意の趣くままに個人的視点から書こうと思いますのでお付き合い下さい。
さて、前回のアンプティサッカーの話では第1回日本アンプティサッカー選手権大会についてでした。実際に見たことのない方もいらっしゃるのではと思い、協会スタッフが作成したダイジェスト動画のリンクを貼りますので是非ご覧になってください。選手の皆さんは「懐かしい~」「あいつそう言えばこのチームに居たな」とか思うかもしれません。私が一番びっくりしたのは2012・2014ワールドカップ日本代表でメキシコではトルコから2点も取ったあの野間口選手が体験会に居たことです!!ということは今から練習すれば来年のワールドカップでは日本代表になれるかも!?切断者の皆さんアンプティサッカーはいかがですか?さあ野間口選手がどこに登場するか、皆さんも探してみて下さいね。
http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/sports/p0d45133b93dc6fb94efebd38d471a52f/
日本選手権が12月だったにもかかわらず、次の目標が2012年ロシアで開催されるワールドカップだったからか、OFFの時期がなかったのか、全国大会が初めてだったのでOFFなんていう概念が無かったのか、選手がサッカーが大好きだからか(笑)、12月中から練習を再開しました。私はトレーナーという立場だったので、W-upやConditioning以外はサッカー経験者ということで練習の手伝いをしているにすぎませんでした。当時はそれが正しいと思っていたんですね。というより本来トレーナーとは練習に参加もしない(球拾いや水分補給などは別です)、技術的な事、チームの事に口を出すことは越権行為であると教えられてきました。しかし、障がい者スポーツにおいてスタッフは大切なチームメンバーであり、ある特定の仕事のみをしていれば良いわけではない、自分の持つ知識と技術をフル活用して選手の求める結果を導き出せるように助言をする、時には練習メニューや技術的な指導、チームの方針についても積極的に参画することが求められるんだということを今になって感じています。私は障がい者スポーツ指導員という資格を有していますが、指導員とは名ばかりで、今は「選手はできないけど他の事は何でもやるから一緒にチームを作っていこう」という考えに変わってきています。関わって半年でしたがチームの優勝を経験させて頂き、今後ワールドカップに向けて何ができるのか1日24時間(大げさか)考えていた時期だったので練習に関しては傍観していたのかも知れません。
何を書いているのか分からなくなってきましたが、今思うに、あの時練習を早期に再開するのであれば、全試合を分析し、改めて再現し、確認すべきだったと思っています。単純に普通の練習に戻ったことは過去の試合はただ試合をしただけになってしまいました。各自思うところはあるかも知れませんがその思うところを共有しないといけないと思います。あの頃日本では対外試合はほとんどできませんでした。本気の試合は1年に1回のみ、そう考えるとなおさらですよね。
次回もまたアンプティサッカーに関わるトレーナーの回想を歴史に沿って話せればと思います。