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海外での知名度を高めるなら、その国で影響力のあるスポーツをスポンサードするといいかも
- 2014/7/29
- コラム&インタビュー, マーケティング
横浜Fマリノスと言えばJリーグでも屈指の名門チーム。スポンサーは?と聞けば多くの人が「日産」と答えるほど、マリノス=日産のイメージは付いているでしょう。もちろんマリノスの設立母体が日産のサッカー部と言うこともありますが、それでもここまでイメージができるチームもなかなかないと思います。
さてそんな横浜Fマリノスに関する記事をご紹介。
Fマリノスから「NISSAN」ロゴが消える日
日産自動車がサッカーを使ったマーケティングの見直しを加速させている。傘下のJリーグクラブ、『横浜Fマリノス』(運営会社・横浜マリノス)への関与を減らしていくと同時に、海外サッカーへのスポンサードを強化しているのだ。
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/43809
記事によりますと日産自動車はイギリスのサッカーチーム「マンチェスターシティ」の持ち株会社のスポンサーになるとのこと。一方、この持ち株会社に横浜Fマリノスの株式を買ってもらい、日産の横浜Fマリノスの出資比率を下げると言うことみたいです。
確かにいくら横浜Fマリノス=日産自動車というイメージが付いたとしても、日本国内の自動車販売台数は頭打ちと言うことであればスポンサードして広告を出す意味は薄れてしまいます。さらに、マリノス自体も慢性的な赤字に苦しんでいるため、ある意味親会社である日産に守られている状況を打破し、事業としてしっかりと黒字化をつけるきっかけになるのかもしれません。
さて、日産がマンチェスターシティスポンサーになる理由としては
日産にとって、新興国を中心とする、世界マーケットの拡大が本業での成長の生命線だ。欧州だけでなく、新興国を含め世界的に高い人気を誇るプレミアリーグの強豪チームをスポンサードすることで、ブランドの浸透を狙えるというわけだ。
中略
マンチェスター・シティのファンは、全世界に300万人ともいわれ、そのパワーはFマリノスの比ではない。CFGがFマリノスと提携したと発表しただけで、Fマリノスのウェブサイトのアクセスが跳ね上がったほど。こうした力を背景に、広告獲得面では「Fマリノス単独では関心を持ってもらえないようなグローバルなクライアントにもアクセスが可能になる」と嘉悦社長は力を込める。
と言った感じで、世界のマーケットを見据えた行動ですね。確かにサッカーは世界で最もメジャーなスポーツと言われていますし、マンチェスターシティの所属するプレミアリーグも世界的に視聴されています。こう言った新興国やまだ日産の知名度が低い地域で知名度とブランド価値を高めるためにはサッカーは非常に有効な手段と言えます。
ただ、やはりサッカー、しかもマンチェスターシティのようなビッグクラブだとスポンサー費用はかなりのもの。なかなか普通の企業が出せる金額ではありません。
ではあまりお金のない企業が海外進出するときにどうやって知名度を高めればいいのか。それはその国で盛んなスポーツのスポンサーになること。例えば日本でいえば相撲、と言いたいところですがちょっとお高いので例えば剣道とか。全日本剣道連盟がスポンサーを募集しているかと言えば微妙なところですが、例えば選手個人にスポンサードするといった方法でもいいと思います。
海外の企業が日本の剣道選手をスポンサードしたら結構話題になりそうですよね。日本の文化を支援しようとしている企業と言うことで多くの人に歓迎されそうです。
なのでこれから海外に進出しようと考えている企業は、ぜひ進出先の国でどんなスポーツが流行っているのかをリサーチしてそのスポーツのスポンサーになることをお勧めします。