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東京オリンピック後のスポーツ選手のセカンドキャリアってどうなの?
- 2013/11/18
- オリンピック&パラリンピック, ニュース
先日、プロ野球日本ハムファイターズの球団職員が強姦容疑で逮捕されたニュースが流れました。
他にも詐欺や強盗、窃盗など様々な理由で逮捕されている元スポーツ選手がいます。元スポーツ選手だから犯罪に走りやすいというわけではないのですが、スポーツ選手、特にプロスポーツ選手という一般社会とは少し違った世界で過ごしてきた人にとっては、引退した後のセカンドキャリアがかなり重要になってくるようです。
現役時代も有名で実績のある選手であれば解説者や監督、コーチなどといったキャリアを踏むことができます。しかしそれは本当に一握りの選手に限られたこと。
社会人からプロスポーツの世界に入った人はそうではないのかもしれませんが、多くの選手は引退後に、今まで経験をしたことがない「会社」という組織に馴染んでいかなければなりません。
高校生からプロの世界に入った選手は社会人経験を全く経ずに20代半ばで実社会に放り込まれます。これは結構大学院の博士課程まで進んで就職する方が就職先が見つからないのと同じ状況なのかもしれません。
http://blogos.com/article/73694/?axis=b:13610
逆にプロリーグでないマイナーなスポーツではこういった問題はおこりにくいのかもしれません。そもそも、プロではないため社会人として働きながら協議を続けている選手が多いからです。といっても一流選手になると逆に練習に取られる時間や遠征のために、正社員になることができずにアルバイトなどの不安定な職に就かざるをえない人もいます。
プロ野球やJリーグなどのしっかりとした組織があってもこのセカンドキャリアの問題はなかなか解決することが難しいのが現状です。しかし、これから2020年の東京オリンピックに向けて様々な協議で選手の育成強化が進んでいくことでしょう。
オリンピックの後、国を挙げて強化育成した選手がセカンドキャリアで悩むことがないように、しっかりとした対策を今のうちに取っておくことが重要だと思います。
解決策のひとつとしては各競技の競技人口を増やすことです。これは競技人口が少ないスポーツでは指導者として残れる人数も限られてくるからです。
しかし、競技人口を増やすためにはスポーツをしてもらう人をもっと増やさなくてはなりません。東京オリンピックに向けてインフラ整備も必要ですが、様々なスポーツの競技人口を増やす施策、スポーツをしやすい環境整備も重要だと思います。