切断蹴球Vol.31「第5回日本アンプティサッカー選手権大会」

 アフィーレの設立当初の課題について述べる前に、何といっても一先ず先週新会場富士通スタジアム川崎にて開催された第5回日本アンプティサッカー選手権大会について話さなくてはいけないでしょう。

 我らがA-pfeile広島AFCはというと、予選リーグは2敗、順位決定戦も敗退し、6チーム中6位という結果に終わりました。まだまだ対等に戦うには体力も技術も足りませんでした。我がチームの話をしだすときりが無いので、どこかの機会でということでやめときます。

 さて、総評を日本代表のコーチとして述べさせていただくとすれば・・・勝手にすみません。今回出場した6チームそれぞれの「色」がやっと分かってきたということでしょうか。私もチームのことが有り全試合を生で観たわけではありませんが、これまではそれぞれどのチームもやりたいことをしつつも迷っていたり、チームメイトの使い方も定まっていないような行き当たりばったりのゲームをしていたように思います。その中で勝てるチームは、サッカー経験者が引っ張れるチームだった。もちろんその構図は変わりませんが、より特徴的にチームの色が出てきたことは確かです。また、アンプティサッカーにおいて勝つためにはどうすれば良いかも少しずつ分かってきたように感じます。今回アフィーレにはトレーナーが私の他に1名帯同していましたので、少し私はコーチ業に専念することができました。そこで感じたことは「冷静でいる事」「戦況を客観的に把握する事」「選手を信じる事」「選手を信じない事」です。冷静かつ客観的に自分のチームを試合中に観察していると声が出なくなります。的確な声掛けだと思って発声しても、選手の耳に届くときには遅いことも実感しました。選手を信じればなおさら声は出なくなりますよね。でも出した。それは選手を信じていないから。そこの葛藤は常にあります。

 完璧な準備をできるチームも選手もそんなにいるわけではない。その中で最高のパフォーマンスを引き出せる指導者が必要で、練習でできていたことができない。まるで練習で1回もやったことが無かったかのように思うほど。それに気づく選手と気づかない選手、もちろんベンチもそう。そんな中で結果を出せるチームは、メンタルの強いチーム・・・と言いたいところだが、現時点ではサッカーを知っているチーム。

 アンプティサッカーであれ、他のスポーツであれ、中途の傷害で選手になったとすると、強いのは障害を負う前にそのスポーツの経験があるかどうかであるように最近感じる。でもそれでは悔しすぎる。日本代表に上り詰めた選手でこのスポーツに出会う前にサッカーをしていなかった選手は少ないがいる。そういう選手達のSpiritsを行動力を是非今約80名いるアンプティサッカー選手達に参考にして欲しい。そうすることで、さらに競技として日本のアンプティサッカーが盛り上がると感じる。

 ちょっと長くなってしまった。まだまだ書きたいことはたくさんあるがとりあえずここまで。この場を借りて、大会運営に携わった方々、本当にお疲れ様でした。それから、優勝したFC九州バイラオールの選手、スタッフ、サポーターの皆様、見事でした。おめでとうございました。

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apfeileA-pfeile(アフィーレ)広島代表 坂光

投稿者プロフィール

A-pfeile広島という障害者サッカー団体で代表を務めております坂光と申します。健常者と障害者の垣根を越えた交流や障害の理解、スタッフとして関わるための基礎知識など障害者スポーツ全般、スポーツ全般のトピックスを更新していきますので宜しくお願いします。

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