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切断蹴球Vol.28「アンプティサッカーの歴史 日本編ⅩⅧ~ロシアW杯を終えて~」
- 2015/10/22
- コラム&インタビュー, 色々なスポーツ

2012年10月、初めてのアンプティサッカーワールドカップの帯同を終え、日本に帰ってきてから私はとても不思議な気持ちでいました。国際大会に帯同する経験を積めたというトレーナーとしての充実感、日本のアンプティサッカー界にとって初の勝ち点1という歴史的な瞬間に立ち会えたチームスタッフとしての幸福感、と同時に、自分自身が最善の行動をしていたか、現地だけではなくてロシアに行く前から最高の準備ができていたかという自問。勝ち点1を取って一瞬優勝したかのような気持ちになったけど結局日本はまだ1勝もしていない、やれた事よりこれからやらないといけない事の方が圧倒的に多いと気付いた後の焦燥感。今思い返すと当時はこのような気持ちが入り混じって混乱していたのかも知れません。
そこで、やれた事ではなく、これからやらないといけない事を箇条書きにすることで、一度課題を整理しようと試みました。まだその時のメモが残っていましたのでちょっと載せますね。
日本のアンプティサッカー選手の課題
・スピードとスタミナの強化
・ポジション別練習の徹底
・個人練習の強化(向上心の具現化、実行)
・基本的技術の習得
・世代交代および有望新人選手の獲得
今読み返すと「ポジション別練習の徹底」については今はそれ程重要だと思っていません。その辺はまた別の機会に話すとして、気になるのは最後の世代交代および有望新人選手の獲得です。ロシアから帰ってすぐにこの課題を感じていたことがその後A-pfeile広島AFCを立ち上げようと思った動機の一つだったと言えます。そうですね、この辺りから新チーム設立という妄想が始まりました。
ではまた次回。