- Home
- 切断蹴球Vol.26「アンプティサッカーの歴史 日本編ⅩⅥ~ロシアW杯で観た世界の選手達~」
切断蹴球Vol.26「アンプティサッカーの歴史 日本編ⅩⅥ~ロシアW杯で観た世界の選手達~」
- 2015/10/1
- コラム&インタビュー, 色々なスポーツ
せっかく初めてワールドカップに帯同し、世界のトップ選手達のプレーを生で観る機会を得たわけですから、何とかその一部でも目に焼き付けて、日本人との差を感じたい、それを持ち帰って今後のトレーニングのヒントにしたい、と空いている時間にはできるだけ他の国の選手を観察するようにしていました。それがカルチャーショックを受ける程体力的にも技術的にも違っていてがっかりを通り越して感心したことを覚えています。
具体的には、
・足元のコントロールが上手い(パス、トラップ、次の動きへの連動)
・パスの精度、スピードが速い
・スピードとスタミナがある
・サッカーのセオリーを知っていてチーム全体に共通理解がある
・フィジカルが強い
・杖1脚1走法の方が速い
・Toe Kickを有効に使う(Free Kickも)
上の方で挙げている項目については日本に比べてというのが大前提で、裏を返すと日本に足りないこと、と言うことになります。下の2つに関しては現場にいないと気付かなかったことで、これに関しては足りないことではなく、知らなかったことと言えます。特にToe Kickはサッカー経験者である私たちにとっては中々頻繁に使用する技術ではなかったこともあり驚きでした。たしかに踏み込む足が無く、杖と脚での小さなステップからのアウトサイドなどは振り出しに大きな力が加えられないこともありToe Kickの方が有効に使えるかもしれません、相当技術はいりますが。それをいとも簡単に試合中に頻発する外国人選手達。カモシカの様に走り、インパラの様に飛び跳ねて前後半で50分やりきる。我々のできることは、日の丸を背負って最後まで戦い抜くことしかありませんでした。
本当はここからあえてもう一度日本に足りなかったもの、に続こうと思っていたのですがそれはまた次回。