切断蹴球Vol.23「アンプティサッカーの歴史 日本編ⅩⅢ~第9回アンプティサッカーワールドカップ in ロシア~」
- 2015/9/1
- 色々なスポーツ

さぁ、日本選手権の後はもちろんワールドカップです。私が初めて日本代表のトレーナーとして帯同したワールドカップ、様々な想いで現地に入って事を思い出します。前回アルゼンチンで帯同した義肢装具士への情報収集、これまで世界大会に帯同した先輩トレーナーへの質問攻め、帯同トレーナーが1人ということのリスクのピックアップと注意点の整理、夜も寝られないくらいに準備に神経を使ったことを覚えています。結果としてどれくらいチームに貢献できたかは分かりませんが、当時私にできる全てを注ぎました。
選手にとってみても、アルゼンチンでの大敗を背負い、少しずつ普及の進む中で日の丸を背負う事になり、メディアも帯同するというプレッシャーの中、なんとしても勝ち点1以上の結果を残して帰るという強い使命感?義務感?を持って臨んだと思います。
2012年ワールドカップロシア大会(2012/10/6~10/14)の結果は、
10/7 予選リーグ第1戦 日本VSウクライナ 1-2
10/8 予選リーグ第2戦 日本VSウズベキスタン 0-6
10/9 予選リーグ第3戦 日本VSイギリス 0-7
10/10 予選リーグ第4戦 日本VSトルコ 0-13
10/11 予選リーグ第5戦 日本VSリベリア 4-4
10/13 順位決定戦 日本VSポーランド 2-2(PK 3-4)
でした。
ワールドカップにおける日本アンプティサッカー界初の勝ち点1、0-4から追いついた奇跡のドローです。ついに世界から勝ち点1をもぎ取った歴史的大会となりました。第5戦の試合終了のホイッスルを聞いた時、その日4点のbehindから追いついたことだけでなく、それまでスタッフも選手も悩んで悩んで1-28だった予選リーグ第1~4戦までの想いも込み上げてきてこの時ばかりは泣きましたね。
来週もワールドカップでいきましょう!