切断蹴球Vol.16「アンプティサッカーの歴史 日本編Ⅷ」

 先週はアンプティサッカー選手におこなった最初のフィールドテストの結果を示しました。少しだけ結果の分析を行うと、50m走と10m×5走とSTEP50は走行距離が全て50mになります。つまり、項目によって直線の速さとターンの技術的要素に結果が左右されるということですね。実際に10m×5走ではターンは4回全て180°ターン、STEP50では8回のターンですが前後左右様々な要素が含まれており、ターンの回数が多い種目ほど平均タイムは遅くなります。このタイム差を縮められれば縮められるほど、より俊敏な動き(アジリティ)が行えていると判断されます。

 アンプティサッカーの場合、この「ターン」が難しい。何せ脚1本と杖2本ですからね。皆さんはターンの軸はどちらが良いと思いますか?もちろん脚ですよね。ストップ動作に杖を使うことは可能ですがターンの動作に杖を2本着いたままというのは不可能で、爆発的な下腿の筋力によって素早いターンが可能になります。予測されたターンならなおさらです。アキレス腱断裂や肉離れなどの大けがを予防しなくてはいけませんが・・・。

 さて、歴史と表題を付けているからには先に進まなくてはなりません。始まったばかりのスポーツではありますがスポーツであることに変わりはなく、しっかりとしたW-up、C-downが必要であることは言うまでもありません。今回はそのウォーミングアップメニューについて少し触れます。フィールドテストの結果を踏まえて、というのもそうなのですがこれまで専門的なメディカル・フィジカルのスタッフの介入が無かったアンプティサッカー界では練習には選手それぞれが各々の時間に登場し、これまでの経験上でストレッチなど身体を動かし、練習に臨むという形でした。そこで、アンプティサッカーに必要な(まあ、ひとまずはサッカーに必要な)ストレッチの項目、W-upの項目を作成する必要性が選手からも聞かれるようになり、トレーナーが居なくても自分たちで実施できるメニューがあれば有難いという要望などもあり、作る事にしたわけです。

 ということで実際のメニューについては次回。

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apfeileA-pfeile(アフィーレ)広島代表 坂光

投稿者プロフィール

A-pfeile広島という障害者サッカー団体で代表を務めております坂光と申します。健常者と障害者の垣根を越えた交流や障害の理解、スタッフとして関わるための基礎知識など障害者スポーツ全般、スポーツ全般のトピックスを更新していきますので宜しくお願いします。

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