切断蹴球Vol.18「アンプティサッカーの歴史 日本編Ⅹ」
- 2015/7/13
- 色々なスポーツ
2012年の4月に「The11+ for Amputee」を完成させてFCガサルスの選手にやらせてみると、これが意外にしんどかったみたいですね。その後上肢のプログラムを追加していくことになるのですが、ウォーミングアップのために作成したのにウォーミングアップで疲れるという・・・。
しかしお蔭でさらにフィジカル要素の充実が急務であることを思い知らされました。まずは練習に必ず取り入れ、注意事項を徹底して行いました。徐々に慣れていくのが目に見えてくることで練習の質も変わったのを覚えています。
それからは秋の選手権、冬のワールドカップに向けて様々なイベントが協会主催で開かれていきます。
その内の一つ、「東京国際ユース(U-14)サッカー大会2012」で2つの大けがに遭遇することになります。今考えてもこの2つの怪我は自分が何か行動することで予防できたかというと、おそらくできなかったのでなぜ起こったのか評価し、今後に活かすことしかできませんでした。選手にとってはワールドカップイヤーに大きな怪我をすることがどんなに辛い事かわかっているつもりでしたので少し気をかけてフォローしました。結果として1人は代表に、そして1人は代表から漏れることになりましたが、その時漏れたことが今となっては彼のモチベーションを高める事になったと思います。この時の怪我の原因は明らかです。Surfaceです。アスファルトの上に芝もどきを敷いただけのピッチ、すぐ横には机が並べられて・・・エキシビジョンマッチとはいえ、彼らはこのサッカーを広めるために、ちゃんと試合がしたかった。観て欲しかった。怪我は本当にアクシデントだったと思います。
それはそれとして、自分としてはこのsurfaceでは危ない事、あくまでエキシビジョンであることを伝えて無理はしないように管理すべきだったかなあと後悔しましたね。