切断蹴球Vol.13「アンプティサッカーの歴史 日本編Ⅵ~2012年W杯に向けて~」

 日本初の選手権が終わり、私の実感としてはそれほど大きな反響があったとは思えませんでした。ただ、選手権の後競技人口が徐々に増えてきたことは、少しずつアンプティサッカーの認知度が上がってきたことを示していたかも知れません。

 そんな中、新しい動きが出てきます。関西では「アンプティサッカー&フットサル合同練習」と称して地元のフットサルチームとの合同練習会やアンプティサッカーの体験会を実施、九州も2012年の初練習のアナウンスをSNSを通じて行うなど広報的な活動が活発化していきます。私が所属していたFCガサルスも負けじと当時神奈川一、なでしこ輩出実績のある高校と練習試合を行いました。動画がありますのでどうぞ。

 せっかく動画を見つけたので今だから言える所見を。

  • 起点がわからない
  • GKがボールを持ってすぐのDFの動きが見られない
  • 相手に合わせている(ヤマを作れない)
  • グラウンド内での統率が取れていない

 なんだか今のA-pfeile広島AFCを見ているようです・・・。

 たった2分の動画ですが、当時問題としていた「基本的なサッカーの動き」の学習が必要であることがわかりますね。

 日本サッカー協会のサッカー指導教本によると、サッカーは連続した状況の中で選手たちが協働して自ら判断して解決し続けるスポーツで、目的はポゼッション(ボール保持)を失わずに前に向かってプレーすることとしています。「連続」と「判断」が非常に重要で、それを7人の選手が協働して初めて良いチームとなるということですね。言うのは簡単ですが。

 さて、サッカーには簡単に4つの局面があります。

  1. 攻撃 : 自チームがボールを保持
  2. 攻撃から守備への切り替わり : ボールを奪われる
  3. 守備 : 相手チームがボールを保持
  4. 守備から攻撃への切り替わり : ボールを奪う

 この4つがピッチ内にボールがある限り連続していることになります。全員が今どの局面にあるか理解し、その後どの局面に移ったか、移りそうかを考えて動かなくては流動的なサッカーはできません。この頃、全員が揃って練習できる機会が少ない選手たちにこの概念を実感させるのが難しかったですね。サッカー経験のない選手たちにとってはなおさら難しかったと思います。しかし、もしかしたら分かっていたかも知れません、わかっていたとしたら、動けていませんでした。

 そこでトレーナーとして、まずは体力が必要だと改めて実感してフィジカルチェック、フィジカルトレーニングを行うことになっていくわけです。

 続きは次回!

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apfeileA-pfeile(アフィーレ)広島代表 坂光

投稿者プロフィール

A-pfeile広島という障害者サッカー団体で代表を務めております坂光と申します。健常者と障害者の垣根を越えた交流や障害の理解、スタッフとして関わるための基礎知識など障害者スポーツ全般、スポーツ全般のトピックスを更新していきますので宜しくお願いします。

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