- Home
- マラソン大会は全部オープンな大会にするしかないのかもしれない
マラソン大会は全部オープンな大会にするしかないのかもしれない
- 2014/10/23
- おすすめ記事, コラム&インタビュー, マーケティング

Yahoo!のトップにも掲載されていた横浜国際女子マラソン打ち切りのニュース。今年が最後の大会となるみたいです。理由は主催者である朝日新聞の財政難からというもの。慰安婦報道の問題もあり、部数の落込みが本当に起こっているということなのでしょうか。
とはいえ健康に気を使う人が増え、目標を達成することで喜びを得られるマラソンは大きなブームとなっています。東京マラソンなどの人気のマラソン大会は参加するのも数倍の抽選をかいくぐらなければなりません。大きなマラソン大会以外でも地方のマラソン大会でも申し込みはかなりの数があり、わざわざ遠征する人までいるような状況です。
ほぼ週に2回くらいのペースで各地でマラソン大会が開催されるほど人気のマラソンが、なぜ横浜国際女子マラソンという有名なマラソン大会打ち切りという事態を招いたのでしょうか。それはマラソンにはかなりの高額な費用がかかり、横浜国際女子マラソンは一般参加がないといったところが理由になると思います。正確に言うと横浜国際女子マラソンにも一般枠はあるのですが、参加するには一定の基準を満たさなければなりません。
http://www.yokohamawomensmarathon.com/mention.html
こうなると参加する人数も絞られてくるというもの。今年はざっくり400名ほどが登録されているみたいです。参加料は5000円なので収入は200万円ほど。これではやっていけるわけもないですね。なので協賛企業から資金を集めたり、テレビ朝日が放映して、そのCM枠を売ったりしたお金が開催されているんだと思います。
そうなると大きな主催者でもある朝日新聞が抜けてしまうと運営資金が足りなくなるのは仕方がないでしょう。となると運営資金をどうするのかという話になりますが、やはりよりオープンな大会にするしかないのではないでしょうか。
例えば参加費を1万円にして1万人が参加できる大会であれば1億円の収入となります。これなら何とか・・・、と思ったのですが東京マラソンでも全体収益としては赤字みたいですね。
25年度収支計算書(PDFが開きます)
http://www.tokyo42195.org/tokyo_marathon_foundation/common/pdf/140701_account2013_2.pdf
参加人数が増えればそれだけ支出も増えるから仕方がないですね。東京都としては参加ランナーとその応援の人が東京を訪れたり宿泊したりで経済波及効果を考えればそれで収支が合うのかもしれませんが。
それにしてもマラソン大会はお金がかかる。お金がかからないためには周回コースにすればいいと思いますが、それだと面白くないから参加者が増えない。とは言え、オープンな大会にしてより多くの方に来てもらうことに価値を見出すのがいいかもしれませんね。