最近、総合型地域スポーツクラブの設立が多くなっています。行政だけでなく地域でのスポーツ活動に積極的にこう言った団体が関与することで、よりスポーツが身近になっていくことになるでしょう。
行政でも助成金を交付することで団体の活動の支援を後押ししていますが、団体単独での運営にはさすがに資金的な限界があるようです。会費収入をベースにはしていますが、それ以外にも収入源を持っておかないと持続した活動をするには厳しいかもしれません。
さて、そんな中サッカーJリーグのコンサドーレ札幌が総合スポーツクラブとしての活動を開始するというニュースがありました。
札幌 総合組織化で沙羅2世育てる
J2札幌が、ジュニアスクールの総合スポーツクラブ化を検討してることが2日、分かった。現在は本拠地札幌など道央を中心にスクールを運営しているが、14年度から拠点を函館、釧路など道南、道東方面にも拡大する方針。コンサドーレの輪を北海道全域に広げると同時に、カーリング、アイスホッケーなど冬季競技の普及や、選手育成なども行える新組織に発展させる。
(中略)
新設する候補競技として挙がっているのはカーリング、アイスホッケー、スキーなど。雪国北海道の得意分野でもあり、7日から開幕するソチ五輪には、カーリング女子代表として小笠原歩(35)ら、4人の北海道出身選手が出場する。アイスホッケー女子では21選手中16人の道産子がメンバー入り。ジャンプ女子の高梨沙羅(17)は金メダル候補筆頭だ。将来はコンサドーレ育ちの冬季五輪選手の輩出にもつなげる。
日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140203-1252579.html
コンサドーレ以外にも有名なのが同じくサッカーJリーグのアルビレックス新潟も総合型スポーツクラブとして活動していますね。プロバスケットボールチームも運営し、さらにシンガポールでサッカーチームも運営しています。
今のところ日本のスポーツで収益をあげているのは野球、サッカー、相撲など限られたスポーツだけです。そういった意味ではサッカーチームが他のスポーツの運営を行うことでスポーツ全体の活性化につなげようというのは素晴らしい試みだと思います。
さらにコンサドーレは北海道を本拠地としているため、カーリングやスキーなどのチームを支援することで特色のあるスポーツクラブになることでしょう。これからソチオリンピックも始まりますが、次回の冬季オリンピックではこのコンサドーレのスポーツクラブからメダリストが生まれているかもしれませんね。
総合型スポーツクラブの運営はJリーグのチームが行うことが多いですが、ぜひプロ野球のチームにもこういった取り組みをしてもらいたいですね。ソーシャルゲームで有名なDeNAは陸上チームも保有していますし、楽天は野球とサッカー両方を運営しています。他のスポーツの分野にも進出していき、日本のスポーツがもっともっと盛り上がることを期待しています。