スポーツの団体にも必要な経営理念
- 2013/4/25
- ニュース

皆さんの会社には「経営理念」ってありますか?どかーんと額に入れて飾ってあったり、こじゃれた名刺にさらっと書いてあったり、ホームページに掲載されていたり多くの会社には経営理念があります。
その理念を達成する、もしくは理念に沿って仕事をしていく、と言うのが建前ですが、なかなか普段の実務の中では忘れてしまいがちです。経営理念は細かな実務の部分まで反映するのが非常に難しいものでもあります。
しかし、会社の方針、社長の思い、社員がどこを向くのか、という分かりやすい目標にもなるわけです。
さてこれをスポーツの団体に置き換えてみましょう。スポーツ団体は別に売り上げをあげるために運営されているわけではないところが多いのですが、理念と言うものはしっかり持っていた方が、その団体に所属する理事や職員が向く方向が同じになり、より運営も効率良くなるというもの。
これはNumberからの引用ですが
ファイターズは、「Sports Community」という企業理念の下、経営理念「Challenge with Dream」や活動指針「Fan Service 1st」を制定し、ファンサービスを行っている。パ・リーグの中でも「地域密着」型のファンサービスを積極的に押し進めている球団である。
「Sports Community」の企業理念にはこう付け足されている。「スポーツと生活が近くにある、心と身体の健康をはぐくむコミュニティを実現するために、地域社会の一員として地域社会との共生をはかる。」「スポーツは人々の健康に貢献し、人と人が触れ合う交流の機会となり、人と人との心がつながるコミュニティを創造する力となる。ファイターズは『スポーツと生活が近くにある社会=Sports Community』の実現に寄与したい。」(北海道日本ハムファイターズ公式ホームページより)
この経営理念からファイターズがターゲットとしている顧客像が浮かび上がってくる。野球が好きでスタジアムに足を運ぶ観客はもちろんのこと、「心と身体の健康をはぐくむコミュニティ」を構成する地元の法人や個人もまた球団の「顧客」であるということだ。
また同時にこの理念から、ファイターズはどのような世界を作りだしていくのか、どのようなサービス体験を顧客にしてほしいのか(サービスコンセプト)、その際に球団はどのような存在であり続けたいのかということについての球団のビジョンもうかがえる。
と、プロ野球日本ハムファイターズの理念を紹介しています。そりゃプロ野球なんだから売り上げ上げるために理念もしっかりあるんでしょ。と思われるかもしれませんが、顧客(ファン)を獲得するということに関してはどのスポーツも同じ。プロもアマもありません。
ファンの獲得のためにはどんな事業を行っていくのか。その前提としてどんな理念で行っていくのか。迷った時に理念があると自分たちのやろうとしていることが再認識できます。
まだ理念のない団体はぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
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