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インクルージョン社会の実現を目指して「走る」 Run4u

By 管理人, 2013年6月24日


 

 

Run4uとは

Run4u は、障害者も健常者も区別無く、みんなが生き生きと豊かに暮らせる「インクルージョン社会」の実現を目指して「走る」人たちの集まりです。自閉症、発達障害児・者をはじめとした、障害のある方の親が中心となり、「お揃いのメッセージ入りT シャツで全国のマラソン大会に登場し、走る」というシンプルでユニークな方法で、このメッセージを伝えようとしています。

Run4uの活動目的は4つあります。

(1)    走って健康を維持・向上しましょう!

(2)    発達障害に関する理解と支援を求めるメッセージ付きのTシャツを着て走り、社会にメッセージを発信しましょう!

(3)    障害のあるなしに拘わらず、誰もが生き生きと輝き、豊かに暮らせる社会、つまりインクルージョン社会の実現をめざしましょう!

(4)    頑張りすぎず、マイペースで楽しく走りましょう!

 

Run4uの活動は2011年8月に始まったばかりですが、この考えに賛同し一緒に走る仲間が現在300名以上います。Run4uの活動目的にご賛同いただける方なら走らない方もサポーターとしてメンバーになれることもあり、Run4uのネットワークは、人が人を連れてくることで自然と広がり続けています。その結果、現在のRun4uは、障害のある子どもを持つお父さん・お母さんのみならず、趣旨に賛同したランニング愛好者や学生まで、様々なバックグラウンドを持つ人々が交流するプラットフォームとなっています。

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タートルマラソンにて。親子マラソンを完走した父と子。ゴール直後の感動の様子。 マラソン練習会にて。高校生の息子と母親。走ることが息子と母親の喜びに。 地元の小江戸川越マラソン大会を完走した父と子。黄色いTシャツでRun4uをアピール。

 

マラソンは10月~4月がシーズンです。この時期には毎週末メンバーの誰かが日本全国のどこかの大会でこの黄色いTシャツを着て走っています。シーズンオフの暑い時期は地域の練習会で走る方もいれば、トレッキング、トライアスロン、サーフィンなど、Run4uの黄色いTシャツを着て様々な活動をしている人もいます。中には、Run4uのTシャツを着て、体育の授業をされている先生、講演をされる文化人の方もいらっしゃいます。Facebook上には、メンバーの交流サイトがあり、毎日のように楽しそうなRun4uのイベント参加の写真がアップされています。

 

Run4uのトレードマーク:メッセージ付の黄色いTシャツ

Run4uのトレードマークは、メッセージ付の黄色いTシャツです。このTシャツには、カナリア・イエローの速乾性生地にブルーの文字で「Run4u」、そしてその下には「みんなちがってもいいんじゃない?」という文字を刻んでいます。これは、「ちがいや個性をみんなで理解しあおう!というコンセプトで作りました。裏側には、上部に「INCULUSION」、その下には「ともに学び、ともに歩む」の文字を刻んでいます。これは、発達障害を持つ人たちから、支援者や一般の健常者もたくさん学ぶことはあります。Run4uは、みんなで「ちがい」を認め合い、そしてみんなで一緒に学び歩んでいこうというメッセージが込められています。

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東日本国際親善マラソン大会にて。障害児の兄、健常児の弟、父の3人で親子ランを完走。3人で手をつないでゴール。 父、母、障害のある息子の3人でマラソン大会に参加。今ではマラソンが家族全員の趣味に。家族全員でのマラソン大会参加が家族の絆を深めています。 東日本国際親善駅伝にて。障害児の父親・母親・そして本人らがあつまって4チーム(合計16人)を編成。みんなでタスキをつなぎました。高校生の障害児もチームの一員として駅伝を楽しみました。

 

また、背中には数々の協賛団体のロゴも入れております。これらはすべて、協賛企業・団体のロゴです。ロゴの掲載にはお金は頂いておらず、全て無償で載せています。世の中にはRun4uと同じように障害児に対する理解や支援を広げようという活動をしている企業や団体がたくさんあります。映画、スポーツ、療育、IT、金融、レストラン、メディア・・・活動領域は様々なのですが、最終的に目指す方向性は重なっています。なので、このような企業や団体とも協力しながら、インクルージョンを目指したいという考えの下、Run4uのコンセプトに共感して頂いた方々のロゴを掲載させて頂いています。現在は、60社・団体以上の協賛企業・団体がありますが、今でも毎月のように協賛企業・団体の数は増え続けています。

 

なぜ、「走る」なのか

Run4uが「走る」ことに着目した当初の理由は、発達障害児の両親、とりわけ一家の大黒柱である父親は、生活習慣病等になることなく、末永く健康を維持することが一家の幸せのために大切があるという点でした。そして、仕事中心のお父さんにも社会や地域のために貢献できることがあるはずだ、という思いもありました。親の健康が障害児を持つ家庭の土台としてとても大切である、だから場所や時間の自由度が高いという意味で最も手軽な運動方法であるランニングを通じて、健康を維持・増進しよう。そしてどうせ走るなら、みんなで発達障害に対する社会の理解と支援を求めるメッセージ付のTシャツを着て走れば、一石二鳥だ、というのが基本的なコンセプトだったわけです。

 

しかし、Run4uの活動を通じてこの考え方はだんだんとより広い意味へと拡大していきました。父親から母親や兄弟へ、そして学校の先生や一般のランナーへと「走る」ことの意義がつながりを持ちながら広がっていったのです。

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タートルマラソン大会にて母と姉弟が手をつないで笑顔で完走。障害のあるなしにかかわらずゴールできたときの喜びは言葉では表せないほどうれしいものです。 タートルマラソン大会にて。メンバー全員で記念撮影。この連帯感が明日へのエネルギー源になっています。 同じく、タートルマラソン大会にて。親子マラソンに参加した長野県在住の親子。完走直後のガッツポーズ。喜びと自信にあふれています。

 

例えば、Run4uではたくさんのお子さんと親御さんが走っていますが、「一緒に走る」ことによって、お子さまや親御さんにさまざまな変化が生まれています。親御さんに関して 言えば、走るうちにみるみると元気になっていくママやパパがたくさんいます。走ることは健康にも良いですが、何よりストレス解消にもとても効果的です。はじめはお父さんだけが走っていましたが、応援するうちにお母さんも走るようになった、という方もいますし、シングルファザーやシングルマザーの方もいらっしゃいます。「走る」ということは、とても簡単なことです。Run4uのメンバーとして、お揃いのTシャツを着て走り、走ったらFacebook上で写真を共有するという、あたたかくてゆるやかな繋がりのあるコミュニティに入ることで、心身共に健康になっている方がたくさんいらっしゃいます。

 

子どもにとっては、成長に必要な運動をするということもさることながら、Run4uの活動を通じて「仲間ができる」ということがとても大切なことです。大会の度に集まるので、自然と友達作りができます。障害をお持ちのお子さんは、友達を作るのが苦手な子が多いのですが、ここでは比較的すぐに仲良くなります。「Run4uに行くと、そこに仲間がいる」からです。我が子もRun4uのメンバーの中に仲良しのお友達がいますが、一緒に走ったりトレッキングに行ったりしてとても仲良くしています。また、同い年の子に会いにいくためにわざわざ県外まで遠出するという子もいます。「○○くんが頑張っているから、僕も走る!」と、仲間の存在が大きな励みとなって参加してくれる子どもの姿を見ると、活動していてよかったな、と心から思います。

 

それから、障害児が中学・高校生の年齢になると、体はどんどん成長するのに意外とスポーツ参加の機会が少ないという課題があります。Run4uは、そんな年齢の子供たちにも運動する機会を提供できればと考えています。Run4uの活動の中で、その壁をブレークするような出来事もありました。昨年10月に、Run4uのメンバーで4チームを編成して駅伝大会に出場したのですが、そのときは、障害児の高校生が二人参加しました。駅伝では、障害者が一人で走ることは難しいですし、また健常者が障害児の伴走をすることも許されていないのです。そこで僕らは知恵を絞って、2チームを「並走」させることにより、障害児の参加を実現させました。つまり、片方のチームで障害児が走り、もう片方のチームではお父さんランナーが走るというかたちで、ふたりが並んで走ったわけです。こんなかたちで、チームのみんなでインクルージョンのひとつのかたちを見出して行けたこともあります。

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東日本国際駅伝にて。障害とは関係のない一般ランナーのメンバーと障害児の父親へのバトンタッチ。障害のあるなしに関係なく走ることの楽しさが、インクルージョンへの入り口となっています。 谷川真理駅伝にて。日々のストレスもみんなと一緒に大会に参加することで解消。コスプレ・ランナーなどもいる会場の楽しい雰囲気に包まれ、明日への活力をチャージ。 東京マラソン親子ランに参加した大分のメンバー。青空の下、あの東京マラソンのゴールを踏むことができた喜びは、大きな自信をもたらせてくれました。

 

一般のランナーの方の中からは、「趣味でいつも走っているが、走ることが社会貢献につながるなら、Run4uの黄色いTシャツを着て走りたい」という人たちがどんどん出てきています。ランニング仲間の中にたまたま障害児の父親や母親がいたことがRun4uのTシャツを着るきっかけとなった人というもいれば、FacebookやTwitter等のインターネットを通じてRun4uの活動を知り、自らRun4uのTシャツを購入された方もたくさんいらっしゃいます。

Run4uは、日本全国そしてアメリカやシンガポールなど海外数か国のマラソン大会に年間合計約100回出場しています。その中でも目玉の大会となっているのが、毎年4月のパラカップ(神奈川県川崎市)と10月のタートルマラソン大会(東京都荒川区)です。どちらの大会にもメンバーとその家族を含め50名以上が集まります。障害児と一緒にファミリーランに出場する親子や、より本格的なハーフやフルマラソンに出場するお父さん・お母さん、そして一般のランナーの方など、Run4uのコンセプト通り、思い思いマイペースで走ることを楽しみながら、黄色いTシャツを通じて社会へメッセージを送っています。

 

障害者も健常者もともに「コミュニティに生きる」感覚の醸成

Run4uとしては、今後とも走ることを通じて心身ともに健康なお父さん・お母さんを増やしながら、段々とインクルーシブな社会を築くことに貢献していきたいと考えています。日本では地域のコミュニティなどがほぼ解体されてしまっています。特に男性は仕事ばかりで、会社以外に属するコミュニティがありません。ですがこれからは「コミュニティに生きる」ことがとても大切な時代になってくると思います。そして障害者も健常者も関係なく、同じように同じ社会の中で生きることができる、そんな社会を作っていきたいのです。まずはこのRun4uがそのケースのひとつとなるように、障害者も健常者もともに楽しむことができるインクルーシブなコミュニティ的活動を広めていきたいと考えています。その上で、Tシャツの背中にロゴを載せさせている協賛企業・団体ともどんどんコラボレーションを深めて、最終的なゴールである、インクルージョン社会を少しでも早く実現し、子供たちに贈りたいと考えています。

 

おわりに ~ メンバー募集

Run4uの活動は、想いに賛同してくださった方であればどなたでも参加することができます。海外の方も歓迎です。Run4uのブログにあるフォームからメールを送れば、コミュニティに参加することができますので、お気軽にご連絡を頂ければと思います。走るのが難しければ、応援だけでも大丈夫です。黄色いTシャツは、誰でもオンラインで買えますので、ぜひお気軽に黄色いTシャツの輪の中にお入り頂ければと思います。ITや障害児教育などのスキルをお持ちの方でRun4uの企画・運営にプロボノで参加したいという方も大募集です。ランナーの方もそうじゃない方も、みんなで楽しく“Run4u”しましょう!みなさんのご参加を心よりお待ちしております。

 

Run4uのホームページ: http://www.run4u.jp/index.html

Run4uのブログ: http://run4uproject.blog.fc2.com/

Run4uのツイッター: Run4u@southtak

 

以上

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