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障害者スキー振興協会

By 管理人, 2013年5月27日


 

初めまして、一般社団法人障害者スキー振興協会、代表理事の津川朋也です。スキーというスポーツは、大自然に中での爽快感・滑走時のスピードや遠心力など非日常的な魅力を感じる事ができ、障害者にとって特に素晴らしいスポーツです。障害者スキーというと下肢を麻痺している方が使用するチェアスキーが思い浮かばれるかもしれませんが、四肢の切断や脳性麻痺、視覚障害や知的障害など様々なスタイルで、どのような障害があっても可能性を見出す事ができます。また、転倒時は雪の柔らかさと斜面が衝撃を吸収するので安全性も高いスポーツです。
しかし、障害がない方は、スキーは『いつでも、どこでも、だれでも』楽しむ事ができるスポーツですが、障害があると『いつでも、どこでも、だれでも』楽しむ事ができません。当協会は世界にも例を見ない目標を掲げ、そのような環境を打破すべく邁進しています。

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「俺、欲しい物見つけた!マイチェアスキー!」と言った時、最後の滑りで出た超気持ちイイ~を体感させて頂けた事を嬉しく思った私です。お母様より

どのような障害があっても
『いつでも、どこでも、だれでも』
スキーを楽しむ事ができる社会を目指して!
『いつでも、どこでも、だれでも』という目標ですが、当協会では既存のスキースクールによる障害者レッスン受け入れを進めています。写真をご覧頂ければお分かりかもしれませんが、障害者スキーの指導には特殊なテクニックが求められます。それは、スキーインストラクターの持つ高いスキー技術を土台にします。彼らは日本中のスキー場にいますし、スキー場営業日はほぼ毎日レッスンを受ける事ができます。ゲレンデの隅々まで知り尽くし、指導内容に適した斜面・コース取りができます。またパトロールやリフト係と共に様々なリスクにも備えています。ですが、そんな彼らの持ち合わせていない事があります。それは、障害についての知識や指導技術、障害に応じて必要となる特殊な器具です。それらをサポートする事により、どのような障害があっても『いつでも、どこでも、だれでも』スキーを楽しむ事ができるようになります。

「自分にはどんな器具が適しているのかいろいろ試したい!」、とバイスキー、チェアスキー、アウトリガーを試しました。

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『いつでも』できないスキー
『どこでも』できないスキー
『だれでも』できないスキー

私は新潟県の障害者専門スクールに4シーズン在籍しました。1シーズンに約400名のプライベートレッスンがありましたがスタッフが足りず、要望に応える事ができずにいました。また北海道や香川県から新潟県のスクールまで、飛行機や新幹線を乗り継ぎ、たくさんの時間や労力、交通費を費やしている方が多く、ごく限られた場所でしか滑る事ができない現状を知りました。
その後、ボランティアとして受講者の希望するゲレンデに訪れました。スキー場毎に異なる斜面や雪質、景色、温泉や名物料理などを味わって頂き、スクール時代では感じてもらう事ができなかった事を、共に感じる事ができました。しかし私自身の交通費や宿泊費などの経済的負担を減らす事ができずにいましたし、長距離の移動→レッスン→移動という、安全に永く続ける事は難しく感じていました。またゲレンデの状況を細かく把握する事ができず、斜面選択や非常時の対応など、現地のスクールインストラクターでなければできない事が多くあり、パトロールや索道などとの連携の重要性も知る事ができました。
いくつかの団体の障害者スキーツアーや講習会にも見学やお手伝いに行きましたが、限られた日程で行うためその機会を逃すと滑る事ができない方も多くいました。また、障害者スキー指導に必要なスキルを持ち合わせていない方が指導に携わるとどのような結果になるのか、非常に残念な場面にも立ち会う事になりました。

目標の実現に向けて!
しかし、実際にレッスンを受入れるまでにはいくつものステップが必要です。受入れを希望するスクールから聞こえるのは、「障害者スキーは知っているが、私たちにできるか分からない。」という声です。
まず始めにインストラクターを対象にした体験会を行います。インストラクターでさえ扱いの難しい器具もありますが、「このようなスキースタイルがあるんだ」、と笑顔が見られ受入れに前向きになる事ばかりです。

岡部哲也スキースクールでの体験会。様々な器具に触れ障害者スキーの可能性を感じて頂きました。

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その後、今回のプロジェクトである指導者講習会の開催と器具の貸し出しです。医師を招いて障害についての医学的な知識の講義、様々な方に対応できるようサポート方法、リフト乗車、転倒後の起こし方、滑走技術などの講習を行います。より細かく行うことで、スキーの滑走要素を分解し、失われた身体能力だけでなく、残った身体能力を存分に使うためにはどのようにすると良いのか講習会を行い、器具を貸し出します。

栂池スキー学校での指導者講習会。どのような障害・器具にも対応できる指導者を育成するため、座学も含めた講習会です。来季以降も講習会を行い、受入れ準備を進めています。

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そして実際にレッスンの受入れを募集します。受講者毎に必要な情報をまとめスキースクールへ送りレッスンをします。もちろん当協会スタッフは現地へ赴きません。受講生の体調や体力に適したレッスンをします。

皆さんのご支援を必要としています!
パラリンピック選手がどんなに活躍しても受け入れ環境がありません。楽しみにしていた修学旅行で、友人は楽しそうにスキーをしても障害がある学生は一日中ホテルから雪山を眺めるしかありません。何年も同じゲレンデしか滑った事がなく、スキーの楽しみ方が分からずスキー道具を捨てた方がいます。いつも同じように遊んでいる兄弟でも、障害の有無によりスキーは同じスクールを受講できません。障害者スキーツアーを主催している団体の方が、『ボランティアの指導では安全管理ができずにいつか大きな事故が起こる』と危惧し、本心はイベントを辞めたいと聞きました。
このような障害者スキーの現状これを壊すために、『いつでも、どこでも、だれでも』という目標を掲げ、提携スキースクールを増やします。

2012年10月1日に一般社団法人(非営利型)を取得し、賛助会員様からもご協力頂いています。また『Snow Ribbon Magnet』として多くの方々からのご支援や、技術サポート・活動時に必要な道具などのスポンサー企業は11社に及びます。当協会は表彰台に登る選手を育成するものでもありませんし、宣伝広告価値も低い活動ですが、たくさんの方からご支援を頂いています。しかし見出した問題点はとても大きく、掲げた目標はとても高く、まだまだこれからもたくさんのご協力を必要としています。よろしくお願いします。
協会ホームページ:スポンサー企業紹介
http://www.aads.jp/page14/page14.html

受講生からの声(自閉症男児のお母様より)
無事に滑れるようになって、その上、三度のご飯よりおやつより好きなものは電車だけだった彼に、ご飯なんか食べてないで、「さぁ!リフト乗ろう」と立ち上がるほどスキー大好きにしてくれたスクールの先生には本当に感謝です。障害がわかってから家族で雪山を滑り降りるなんて想像もつかなかったので、うれしいです。あれから毎週のようにスキーに行き楽しんでます。いくつかのスキースクールに問い合わせしましたが、なかなか障害があるというと受け入れてもらえず、障害者スキー振興協会の提携スクールだけが受け入れてくださいました。シニアも全く初心者も受け入れているように、普通に障害者もスクール入れるようになればいいと思います。

協会ホームページ;受講生からの声
http://www.aads.jp/page15/files/23937bc4c11b0dade93b813b6191da62-8.html

現在、Ready forにてクラウドファンドプロジェクト実施中です!

https://readyfor.jp/projects/AADS